気になるカード

Hostage Taker / 人質取り (２)(青)(黒)
クリーチャー - 人間(Human) 海賊(Pirate)
人質取りが戦場に出たとき、他のアーティファクト１つかクリーチャー１体を対象とし、人質取りが戦場を離れるまでそれを追放する。そのカードが追放され続けているかぎり、あなたはそのカードを唱えてもよい。あなたは、その呪文を唱えるために、任意のマナを望むタイプのマナであるかのように支払ってもよい。
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610.3 単発的効果の中には、特定のイベントが発生する「まで」オブジェクトの領域を移動させるものがある。その特定のイベントの直後に生成される2つめの単発的効果によって、そのオブジェクトは元あった領域に戻る。

610.3a その特定のイベントが、オブジェクトの領域を変更させる最初の単発的効果の発生よりも前に発生していた場合、そのオブジェクトは動かない。


《忘却の輪》のような所謂ナイトメア能力のほうがなじみ深いので、プレイミスの無いようおさらい。

【基本】
人質取りの能力は、単発的効果を発生させる誘発型能力。
誘発された能力の解決前に人質取りが戦場を離れた場合、追放する効果の発生の前に元の領域に戻るトリガーイベントが発生するため、対象のパーマネントは追放されない。
追放されないので、『そのカードが追放されているかぎり～』以下の効果の影響を受ける機会はない。

【戦場に戻るタイミング】
誘発型能力が解決され対象が追放されたのち、人質取りが戦場を離れた場合、直後に単発的効果が生成され、追放されたカードが戦場に戻る。
人質取りが戦場を離れてから追放されたカードが戦場に戻るまでの間に、優先権を得るタイミングはない（戻る効果はスタックに置かれない）。
追放されたカードが戦場に戻る前にやりたいことがあるなら、人質取りを戦場から除去する呪文や能力の解決前に行う必要がある。

【なるべく妨害されないためのプレイング】
誘発型能力が解決され対象が追放された直後、自分のターンであれば自分が優先権を得られるので、スタックが空（または追放されたカードが瞬速を持っている（かのように唱えられる）状態）であれば、即座に唱えることで相手の妨害を躱せる。
相手もそれをわかっているので、妨害できる状況であれば誘発型能力の解決前に妨害を受けることが想定されるが、万一相手のプレイミスにより能力解決が許されたのちに相手に隙を与えないためにも、解決直後に追放されたカードが唱えられるような状況でプレイしたい。

【食物連鎖の運用にあたって】
1)人質取りの追放をコストに食物連鎖のマナ能力を起動すると、解決後直ちに（スタックに乗らず）人質が解放される。
2)人質取りに追放されたカードを唱え始めたとき、それはまずスタックに置かれる。その後マナコストの支払い直前にマナ能力を起動する機会を得、そこで人質取りを追放しても、唱えるカードは既に追放領域にはないため戦場に戻ることはない。
3)人質取りの能力のうちマナの支払いに関する部分も単発的効果の一部である（常在型能力による継続的効果ではない）ため、マナコスト支払い時に人質取りが戦場を離れていても、問題なく望むタイプのマナであるかのように支払うことができる。

【よくわからん】
単発的効果っていつ適用されるの？呪文や能力で解決される内容を効果と言うので、『効果を解決』ってのはおかしいから、効果の発生＝即時適用？効果が発生したとき、それは既に適用されている？
○例えば食物連鎖をコントロールしている状態で自分のコントロールする人質取りで自分がオーナーである《予言のプリズム/Prophetic Prism》を追放しているとして。手札の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を唱えようとし、マナの支払い前に人質取りを追放し緑緑緑緑緑を得る。
A)プリズムが即座に戦場に戻る場合⇒プリズムのマナ能力で赤マナを得、コストを支払い血編み髪を唱える手順を完了する。プリズムのドローと血編み髪の続唱とが誘発しているので、ドローの上に続唱を積みライブラリトップの不要カードを続唱ではじいたのち新鮮なドローを得る。
B)唱える手順が完了するまでプリズムは戻らない場合⇒残念！赤マナが足りないので唱えられず手順は巻き戻される。仕方ないので先に人質取りを追放しプリズムを戦場に戻し、ライブラリトップの不要カードをドローする羽目に。しかもスタックで手札破壊され、血編み髪を落とされてしまった。
どっちになるの？

【結論】
人質取りを使うくらいなら《豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury》を使おう。
戦場に触れないのは欠点だけれども単色だし能力不発の可能性も少ないし生物としての性能もやや上。
ラグジュアリィィィィィィィ！